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2013年3月 6日 (水)

埼玉から房総へ・ちんたら一般道ドライブ【続編】

2日目・勝浦から千倉へ・編

勝浦の夜が明けた。
ほんのりとした明るさの中、目が覚める。
一瞬...ここはどこ? 勝浦だ...波の音が静かに響いている。
妻はまだ夢の中...
きっと愛猫ルビーの夢でも見ているんじゃないだろうか?
「淋しがっているんじゃないかなぁ~...」
「お父さんお母さんはどこに行っちゃったんだろう~...って思ってるよぉ~」。
と、さんざん心配していた。
「なによりも出掛ける時はルビーが心配!」とも豪語していたし...
蒲団からムクムク抜け出す...ん?...寒くない...。
さすがに埼玉県北部とは違うな~。そんなことを思いつつ窓辺に向かう。
カーテンを開けると、そこに広がるのは太平洋!
朝日にキラめく海...漁船が沖合に見える...。
浜辺に目を移すと、ワンコを連れたご老人がお散歩をしている。
タバコに火を点け、紫煙を燻らせる。
眩しさに目を細めながらしばし眺め、太平洋の青空に煙を吐き出した。
「お天気はぁ~...?」...ダンディズム気分の背中に寝ぼけた声...
気を取り直すのに0.2秒...瞬時にダンディから夫へ...ふっ、慣れたもんだぜ。
「いい天気だよ。昨日より風もないし...ほら!」
そう言いながら、妻が寝ていた側の襖を開け、窓一面に広がる青空を見せた。
「よかったぁ~、いい天気だねぇ~!」...まだまだ寝ぼけ声の妻が言う。
「千倉から南房総に行けばもっと暖かくなるよ」。
「そうだよねぇ~...昨日の夜はちょっと寒かったもんね」。
そうなのだ。風が多少強かったせいもあるのだが、
僕らが予想していた勝浦よりも寒かったのである。
「もうすぐ朝ご飯の時間だから...着替えて行こう」。
「うん!」

海の幸たっぷりの美味しい朝食だった。
旅に出ると食欲が増す...なぜ?
いや、旅に出たからと言って食欲が増すわけではない。
今までの経験でも美味しくなければ食べてはいない。
やはり美味しいことが食欲増のあたりまえの前提条件ということなのだろう。
素材の新鮮さ、板さんの味付けの巧さを感じた朝食をタップリといただき、
僕たちは部屋に戻った。
珈琲を飲みながら、大まかな今日の予定を二人で決める。
「千倉まで寄るところはないかな~?」
「そうだねぇ~」。
「それじゃあさ、勝浦海中公園に寄ったらさ、後は千倉まで行っちゃおうか?」
「うん!それで千倉に着いたらぁ...房州ラーメン!」
そうなのだ...旅に出る前から妻は決めていた。
南房総に行く目的を3つ決めていた。
この房州ラーメンなるものを食べる...これは3つの内の大事なひとつなのだ。
僕の目的はたいしたことではない。
海を見たい、美味しい海産物(特にサザエ)を食べたい...この2つである。
もうすでに海は見た...昨晩サザエを食べた...目的はあっという間に達成!
僕としてはめでたしめでたしなのだが...。
妻の3つの目的はまだまだこれからだ...
宿の支払いを済ませた後、勝浦朝市に向かう。
平日だと言うのになかなかの人出だ。
それほど広くはない道は3mほどだろうか?
両側に出店があるため若干歩きづらさはあるが、その狭さに活気を感じる。
野菜、海産物、漬物や干物などの加工品、工芸品などなどが並んでいる。
見て回っているだけでも楽しい。
あきらかに地元のご婦人と思われる方が大声で値引き交渉をしていた。
あぁ、地元の方達にとっても大切な台所なんだなぁ~、と実感。
さすが日本三大朝市。400年以上の歴史を持つ朝市はなんとな~く暖かい。
車に戻り、勝浦海中公園に向かう。
勝浦に到着し、海岸線の道路を走っている時に発見。
気になっていた...海に飛び出た円盤状の建物。
「何だろな~あれ?」「何だろねぇ~?」などと、二人で話をしていた。
宿に置いてあったパンフで判明。
立ち寄ってから千倉に向かうこととなったのだ。
入場料を払い円盤に向かう。思ったよりも円盤までに至るまでの通路が長い。
途中、通路から岩場を見ていると不思議なものを発見した。
岩場の下の方、そこここにお風呂の浴槽を思わせる四角い穴が開いている。
「何あれぇ~?...たくさんあるよぉ~」。
知ったかぶり予想で答える僕...
「あれはね。海を眺められる温泉なんだよ。すぐそこに源泉があってね...
そこから四角い浴槽にお湯をひっぱってきてお湯で満たしたんだ。
でもね、意外に人気が出ずに止めてしまったんだよ」。
「うっそぉ~!」...「違うかな?」...「たぶん違うと思うぅ~」。
知的で現実的な僕の予想を妻は信じなかった...
ほんのりと丸みを帯びた水平線...円盤からの眺めは素晴らしい。
円盤から螺旋階段で下へ降りて行く。
途中に“これより水面下”の標識...少し圧迫感が増したような...
ぐるっと周回できる底部には窓があり、海の中を覗けるようになっていた。
水族館の“水族感”とは違う...、ここを覗けばこの魚が見られる!
そういった楽しみはないし、見ることのできる魚の種類も少ない。
ただ自分で発見する楽しみがある。海の覗き窓といった感じだ。
ハコフグを発見した妻。
「ほらほらぁ~、ハコフグがいたぁ~」。...「ほんとだ。」
妻はハコフグのファンだ。ハコフグが可愛いと言う...。
以前、式根島で潜った時のこと。しばらくの間、水中でにらめっこをしたという。
気持ちが通じ合えたと感じたらしく、テンション
それ以来、ハコフグのファンになってしまった...
円盤からの帰り通路。なにがしかの説明がされている看板に目がいく。
行く時には気がつかなかった、岩場に開いたお風呂?の説明書きだった。
僕の知ったかぶり予想は当たらなかった...お風呂ではなかった...
漁に使う生餌を入れておく生簀だったのだ...ちょっと違ったか...。
さて、これから鵜原、小湊、鴨川を通り千倉へ向かう。
海を眺めながらの128号線は快適なドライブだった。
途中、天津小湊の道路標識を見た時に思い出した。
友達が“てんしんこみなと”って言ってたっけ...。
どんだけ甘栗の影響を受けていたのだろう...
そして鴨川へ。さすが大きな街だ。見慣れたファミレスなどの看板が目につく。
「なんかさぁ~、鴨川に入ったあたりからちょっと南国っぽくなってきたよねぇ~」。
たしかにその通り。街路樹、お店などなど、南国リゾートの様相が強くなってきていた。
う~む...たしかに綺麗ではあるが...どうなんだろう...?
個人的に言わせていただくと...もうちょっと素朴な感じの方が好きなのだが...。
鴨川シーワールドの前を通り過ぎる。
「前に来たことあるから今回はいいよねぇ?」と妻。「うん」と僕。
息子二人を連れ、20年前の夏に訪れていた。
あの時は確か鴨川シーワールドと白浜での海水浴が目的だった。
シャチのショーの時に一番前に見に行った息子二人。
シャチに海水を浴びせられビチョビチョに濡れちゃったっけ...。
微笑ましい思い出である。
和田浦を抜けたあたりから少しお腹が空いてきた。
お昼は千倉で房州ラーメンと堅く決めている妻がいるので浮気はできない。
まぁ、ここまで来れば千倉ももうすぐ。我慢せねば...。
海岸線の建物が減り、海を見渡せる開けた風景が増えてきた。
千倉に入ったのだ。海の眺望にお花畑。なんとも羨ましい街並みである。
ゆっくりと車を走らせ、お花畑をチラ見しながら房州ラーメンを探す。
むむ...さっきあそこに看板が出ていたのに...見つからない...?
はて...?...看板通りに来たとは思うのだが...ない...?
グルグル回っていると...ん?...ここ、さっき通った...よな?
優秀な天然の妻が必死に地図を確認する。
「もしかしたら...あなたが言ってたように...あそこの道を直進していたら...
よかったのかも...しれない...」。
あちゃ~...、やってくれたよ優秀な天然の妻...
「ごめんなさぁ~い...私が変なところで、曲がるって言っちゃったからぁ~」。
まぁしかたがない...よくあることだ...慣れっこだぜぇ...
そんなこんなで、街中の本線道路である410号線に戻る。
走っていくとあっさり発見...本当にあっさり発見...。
あの探し回っていた時間はいったい何だったのか...と思えるほどにあっさり。
まぁ...これも、いきあたりばったりな旅のいいところではあるのだが...
店内に入り、迷わず房州ラーメンを注文。
お店の名前も房州ラーメン。看板ラーメンなのだ。
店内には芸能人のサイン色紙がズラリ並んでいる。タカトシのもあった。
期待を裏切らない味であってほしい。切に願う。
南房総に来た妻の目的の3つの内の大事なひとつなのだから。
きた~...湯気の上がるラーメンをしばし眺める...美味しそう
パックリ開いたはまぐりが5個も乗っている。
少し濁った塩味ベースのスープの中に少し黄色味がかった麺が見える。
麺の太さは中くらいといったところか。
まずはスープを飲む。美味しい
はまぐりの出汁がでしゃばり過ぎていない品のあるお味。
次に麺をすする。二人の好みにピッタリのちょっと固ゆで。
本格的な縮れ麺ではないが、見た目は少しヨレた感じの麺である。
スープの絡みがほどよく、食べやすくて美味しい
はまぐりを食べる。臭みなんか全くなくてプリプリ
妻ははまぐりが大好きだ。満足気な笑顔が僕の前ではじけている。
よかった~...本当にホッとした。
味に納得できなかった時の妻のコメントはかなり辛口。
僕の耳にガンガンと響いてくるそれは...しばらく続く...
今回はそんなこともなく、すごく満足したようだ。
期待通り、いや、期待以上の房州ラーメン。
あえて欲を言わせていただくと...トッピングにバターが欲しかった。
ちょっとコックリとしたラーメンが食べたい時には必要なのではないだろうか。
はまぐりの出汁にとてもよく合うと思うのだが...。
お腹を満たした僕たちはさっそくお花畑を見に行く。
見に行くとはいっても、そこらじゅうでお花が栽培されている。
千倉の街そのものがお花畑といってもいいほどの有様なのだ。
だいたい房州ラーメンを探している時など、
お花畑の中の道を迷っている、といった感じだったのである。
だからどこに見に行くのか、目標とする地はない。
それじゃその辺をトロトロ流すか、ということになり、とりあえず車を走らせる。
車窓から次々に見えるお花畑。
助手席の妻は、「うわぁ~きれい」、「うわぁ~すごい」、その合間に花の名前が入る。
...その連続は...チョットうるさい...
しばし車を走らせていると、千倉・道の駅に出くわしたので、
トイレを兼ねた(僕の耳休憩も兼ねた)休憩となった。
太平洋の眺望が素晴らしく、海側の遊歩道もキレイに整備されている。
しばし海を眺めながらのお散歩は風が心地いい。
僕の耳の疲れも...波の音が癒したくれた...
さて、そろそろ宿を決めねばならない。
トロトロ車を走らせ~の、お花畑を見~のしながら千倉駅前の観光案内所に向かった。
昨日同様に宿はあっさり決まった。
あれこれと条件は付けない。ただひとつ、料理が美味しいところ...これは外せない。
宿の部屋に入った途端、妻が言う。
「ねえねえあなた...なにか見えるってことは?...ない?」
部屋の中をひと通り見回す僕...「うん、大丈夫そう...だな...見えない」。
「そう、よかった♪」安心する妻。
綺麗にリフォームはしてあるのだが、ところどころにボロが出ているちょっと古い宿。
少しだけイヤな感じがしたらしい。
そう...ごくごく稀になんだが...たま~に見えてしまう僕。
いつのまにか横にチョコンと座っていたりすることもある。
たいがいは怖くは感じないのでほったらかす。そしていつの間にか消えている。
今宵の宿もオーシャンビュー!宿の庭の木の向こうに太平洋が輝いている。
一服後、来る途中に気になっていたローズマリー公園に向かう。
名前の通りローズマリーだらけ。
派手な色合いの花ではないので華やかさはないが、
かえってそれが落ち着いた雰囲気を醸し出し、中世ヨーロッパ風の建物とマッチしている。
素敵な建物、素敵な庭の散策を楽しみ、宿に戻った。
夕食まではまだ時間があるので散歩に出かけることにする。
西日に照らされた太平洋を眺めつつ、海岸線をゆっくりと歩いた。
途中、白くなった大きな流木を発見。素敵な流木だ。
持ち帰りたい衝動に駆られたのだが...写真だけで我慢することに...
せめてカッコよく撮ってあげようと、アングルに気をつけて撮影。
流木に後ろ髪を惹かれる思いで宿に帰った。
夕食の時間になり、次々と料理が運ばれてきた。
「すんごい量だねぇ~」。「食べられるかな?」
などと言いつつ、テーブルの上に並べられた料理を眺める二人。
さて、食べ始めようか、となった時に仲居さんがひと言...。
「まだありますんで少々お待ち下さい」。...「えっ...まだあるの...」。...
最後に運ばれてきたのは船盛り...呆れつつも笑顔の二人...。
旅先食欲増進の法則に従いパクつく。妻が食べられなかった分もパクつく。
サザエ・アワビ・カツオ・カニ・ハマグリなどなどなどなどなどなど・・・・・・・・・・。
とても美味しゅういただきましたでっすぅ~...完食でっ ゲップ すぅ~。

Cocolog32

2日目の美味しかったもの
 なんといっても房州ラーメン
 お刺身が美味しい...のは...港町の方々にとっては普通のことらしい...。
                        当たり前なんですね......


3日目は千倉から舘山へ...~そして帰宅

長~~くなってしまいました...最後までお読みいただき...感謝m(_ _)m

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コメント

はぁぁぁぁ いい旅でしたねぇ~♪♪
一緒にきゃ~きゃ~旅した気分いただきました~。

ってか!
きらさんみえる子だったのぉ ひぃぃぃ。
どうりで、妄想もくもくコメントを吐けるわけだ。


ちなみにぶう汰は“てんしんこみなと”とは読まない。

なぜなら、アホぶう汰でも昔、毎年お正月に旅した地名を間違えるわけがないのだ~。
小湊の誕生寺、そこでおみくじを引くと必ず凶がでる。
これから落ちていく大吉よりいい。っていうじゃん。
でるんだな。凶が毎年・・・。

今では近場で済ませているので凶を引くことはない。

楽しんで読ませてもらいました(´∀`)水族館行きたくなった~
花も見た~いw美味しいもの食べた~いぃ(もち、上げ膳据え膳)
広島の宮島水族館もリニューアルしたばかりでいいですよ~w
牡蠣とか穴子とか(゚д゚)ウマーです。

奥様、方向音痴ですか?だったら仲間なんだけどもwナビなんて
できませんとも( ̄ー ̄)

読み応えのある長いきじでしたので
ぼくも記事の流れに沿ってコメントを綴らせて頂きます

波の音が静かに響いている・・・

いいですね
これはたまりませんねぇ!!

ルビーちゃん確かにちょっと心配です

謎の四角い物体
一時は本当に疑似露天風呂で
しかも人気が出ずやめちゃったのかと信じましたが
生簀でしたか・・・

ぼくもてっきり「テンシン・・・」だと思いましたよ
甘栗の影響はうけていませんが
天津飯もあるし・・・
ドラゴンボールにはそういう名前の人物もいましたし・・・

確かに子供はあっという間に大きくなって
独立します

海の眺望にお花畑・・・・
これもいいですねぇ!!

房州ラーメンおいしくてよかったですね
奥さんもさぞ満足されたでしょう

うっへぇぇぇぇ!!
何が見えるのですか
横にチョコンとすわっているって・・・!!
ま まさか・・・・!

ぶう汰ちゃんへ

ありがとう
たま~にだよ。見えてしまうのは...。
ひとつ紹介するね。
ある日のこと...。
僕はコタツに入ってテレビを見ていた。
小腹が空いていたのでおやつを食べながらである。
ひとつずつつまみ~のしながら口に放り込んでいた。
ふと、口の中のおかしな状況に気がつく。
ひとつずつ口に放り込んでいるはずのおやつが...
なぜ?...ふたつある...。
僕の左側から聞こえる 「パキッ」 という音...。
宙に浮く両手が...甘栗を割っていた...

てんしんあまぐりの呪い... もちろん創作です...

シェルさんへ

ありがとう
宮島に水族館があるんですね。知らなかった。
36年前に行った時にはなかったような...
また広島に行きたいな~...島に行ってみたいかな?
牡蠣、穴子...美味しいんでしょうね~
妻は方向音痴はあまりひどくないようです。
ただひどいのが...
地図が読めない...右左の判断が瞬時にできない...
女性は多いらしいですけど...。

hawkさんへ

長~い文章を読んでいただきありがとうございます
思い出しながらのズラズラ文章ですので、
さぞ読みづらかったと思います。
3日目は短めにサッと切り上げるつもりです~
本当に美味しかったですよ!房州ラーメン
hawkさんがお住まいの地からは遠いので...
なかなか房総に行く機会はないかもしれませんが...、
お近くに行くことがもしあったなら、ぜひ食べてみてくださいね。

再び登場! 
あまりにビビった為どうしても文句を言いたかった。

マジでビビった~
超怖かった~
やめてよぉぉぉぉ~~~~~~~!!!!!!

ぶう汰は感受性が豊かなので、そういうのを聞くと夜うなされる。
また、見えないけど、たま~に感じて具合悪くなる派である。

ぶう汰ちゃんへ

ビ・ビ・ビビリのぶう汰ちゃ~ん
ふっ...弱点を自ら暴露しやがったなぁ

こうして きらの妄想はホラーへと傾いていくのであった...フッフッフッ・・・

※不意のつぶホラー、およびコメホラーに注意すべし

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